ある高名な数学者が、数学に必要な能力を問われてこう答えた

と言われています。

「1に国語、2に国語、3,4も国語で5に数学」

 

ここでいう『国語』は「読解力」の事です。

この記事では、(中学入試に限った話ではありませんが)

「読解力=学力に極めて近い」

という話をしたいと思います。

 

読解力とは「意味」を読み取る力

「読解力」とは文字通り、書いてある文章を理解する力

の事です。

 

つまり、書いてあることの「意味」(何が書かれているか)を

読み取る力です。状況によって「意味」が変わったりする事も

あります(こういった事がAIはできないそうです)。

 

中学受験で言えば、「国語」の評論文等が浮かびますか?

もちろんそうです。

が、それだけではありません。

むしろ、「学力差とは読解力の差」と言ってもいいくらい

読解力は大事です。

 

何を当たり前の事をと思いましたか?

 

ただ、「事実」は問題文が理解できない(読解できない)

という点が、実はもっとも「差」がつくところだと言われ

ています。

問題文とは「何が聞かれているか」を読み取るものであり、

問題作成者との対話であり、読解するものです。

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AIは数学(論理・確率・統計)!「意味」が理解できない

 

上記の本『AIvs教科書が読めない子どもたち』は有名なAI関連の

ビジネス書です。それこそ、こういった本から中学受験の国語の

問題が出される事がよくあります。

 

この本は「AI」(人工知能・artificial intelligence)について以下の

ように書かれています。(このブログは中学受験用のもので、主な想定

読者は小学生およびその父母なので、細かな話は省きます!)

 

●AIはシンギュラリティ(人間の知能を越える特異点)を獲得できない

●(ただし)AIが未来の人間に及ぼす影響はすごい事になる

●AIは数学:計算する機械

●AIの得意分野は「論理」「確率」「統計」

●AIは『意味』が理解できない

 

AIは膨大なデータを基に統計的、論理的、確率的に答えを出します。

例えば、「数学」の問題などはたちどころに「正解」を出すでしょう。

あるいは、「統計」「確率」という意味では、チェスや将棋などの

ゲームも今や人間はAIには勝てないと言われています。

 

だから、部分的な能力(論理・確率・統計)といった数学的能力

では絶対に人間はAIに勝てないという事は何となく分かります。

 

一方で、AIが決定的にできない事が「意味」の理解だそうです。

「文脈」とか、もっとシンプルに「好き」とか「嫌い」という

感情が全く分からないそうです。

 

「意味」を読み取るという「読解力」が実はAIは不得手なので、

AIに奪われる仕事、AIができない仕事(残る仕事)として本書

では以下のようにまとめられています。

●AIに奪われる仕事:ホワイトカラー(いわゆる事務職)

●残る仕事:コミュニケーション能力、読解力

 

もちろん、単純にこのようにはならないでしょうし、同じ仕事の

中にも、「AI的な要素」と「読解力・意味・コミュ力」が同居

するのは当然です。

例えば「学校の先生」とか「弁護士」はある種のホワイトカラー

(非肉体労働者とも単純には言えませんが・・・)ですが、

彼・彼女等が余人をもってはかえがたいコミュ力、読解力を

持っていたらAIにはできない事がたくさん残るでしょう。

 

そもそも、どちらも「人間相手」の商売ですから「感情」がないAI

では、怒り狂ったクライアント(客)に破壊されるとか普通にありそう

です。ゴホン。

 

話を戻しますが、『AIvs教科書が読めない子供たち』の著者は、かなり

はっきりと「AIがシンギュラリティ(人間を越える特異点)を獲得する

ことはない」(しばらくは)と言っています。

 

つまり、まだしばらくは「人間」は必要だという事ですね。

ただ、「人間」に必要とされる能力がある程度分かってくる

(変わってくる)という事になります。

 

「算数」も読解力

では、AIがもっとも得意とする「算数(数学)」(論理・確率・統計)

は不要?とんでもにゃい!!!

 

算数は極めて大事です。AIに勝てないからと

いって、「四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)」すら満足

にできないというのは、そもそも恥ずかしいですよね?

(AIとは基本的には「コンピューター」ですから、電気や電波がないと

使えないでしょうから、北海道は富良野の山奥では使い物にならない

ただの箱になるかもしれません。そんな所では自分で計算するしかあ

りません。ごほん・・・話を戻しましょう)

 

そもそも、算数も読解力です!!!

算数の文章題などは、完全に「読解力」を問うています。

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パターン(統計)でいけるのは中堅校まで・・・

中学受験(高校受験、大学受験も同じ)という意味では、

AIがもっとも得意とする「パターン認識」(統計処理)で解ける問題

というのは実はたくさんあります。特に算数は8割程度までは、

「解法パターン」を覚えればいけると思われます。

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ただし、残りの2割はAIが不得意とする「読解力」が必要となります。

 

そして、中堅校まではAIで代替(代えが利く)できる「パターン認識」

問題が多いです。2割の難関校になると、「読解力」を徹底して求めます。

 

中堅校であれば、AI的なパターン認識を覚えこませてしまえばある程度

はいけるという事になります。ただし、非常に厳しい言い方をすると、

それはしょせん「AIに簡単に取って代わられる能力」「AIに絶対勝てない

能力」という事になります。

 

AIに負けないためには、「読解力」をつけ、2割に入らないといけない

という事になるのでしょうか・・・

 

読解力は「意味」+「論理」

読解力は「意味」と言ってきましたが、実は

「意味」+「論理」

と言えます。

 

意味を論理的に捉えていくという事ですね。

AIは論理・確率・統計で答えを出しますが、人間は「意味」を

論理的に捉える事ができます。

 

読解力を上げるには?方法は?

では「読解力」をあげるには?方法は?

 

これまでの話からすると、「読解力」をあげる方法を学んで、

そこを中心に力をつけていくことが大事では?

となりますよね?僕もそう思います。

では、『AIvs教科書が読めない子供たち』の著者、新井紀子さんは、

その点についてどのように答えているのか?

 

「読解力をあげる方法は分からない」と言っています・・・。おいおいおい。

 

ただ、きちんとした数学者として、それこそ「統計」「論理」「確率」で

は分からないという事のようです。

「読書習慣?」→そういう証拠はない

「学習習慣?」→そういう証拠はない

「得意科目?」→そういう証拠はない

と書いています。

 

ただ、ここで言っておきたいことは、それらの要素に数学的な確証は

なくとも、それこそ「意味」はあるであろうと・・・・。

読解力をあげるのに「読書習慣」はないよりあった方がいいでしょう。

読解力をあげるのに「学習習慣」はないよりあった方がいいでしょう。

ただし、「パターン認識・テクニック」だけの「学習習慣」では、読解力

は身につかないでしょう。

おそらく大事なのは、

「読解力を伸ばす事を意識して読書をし、勉強をする」

事だと思われます。

 

もちろん、読解的な算数の問題や、そもそも「国語」の問題を解くことは

読解力にとってマイナスには絶対にならないでしょう。

 

筋トレのように日々継続していくことには間違いなく「意味」があると

「論理・確率・統計」に弱いワイは思います。

 

「読解力を伸ばす事を意識して読書をし、勉強をする」

こういった訓練をする事には間違いなく意味があるでしょう。

 

そもそも「中学受験をする小学生」という対象であれば、読解力を伸ばす

方法は、「色々な知識を得る」事だと思います

書かれている内容についての、知識・情報があるのとないのとでは、

意味の理解に雲泥の差がでるのは当然です。

例えば、

「びばりちゃんは、東京駅から電車で牛久に行きました」

という文章を読んだ時に、読解としては、

●びばりちゃんという人が(男女は分かりませんね+「ちゃん」なので子供?)

●東京駅から電車に乗った

●牛久に行った

という意味が取れます。

ただ、この際に、「社会・地理」の知識があれば、

●牛久といえば茨城県だな

●牛久といえば大仏が有名だ

●牛久は新幹線は止まらないから、普通電車で行ったのかな?

等の意味上の「類推」ができます。

この前後にどういった文章が来るかは分かりませんが、知識に

基づいて「類推」ができるだけで読解力は全然違います。

絶景茨城】牛久大仏 [4K]茨城県牛久市|VIST IBARAKI,JAPAN - YouTube

ですので、小学生の皆さんが、読解力を伸ばすためには、

●色々な経験をする

●色々な本を読む

●色々な勉強をする

といった事、つまりは「生きる」という事になるでしょうか?

 

まとめ

以上、

 

読解力がすべて(AIvs教科書が読めない子供たち)―「中学受験+塾なし」の勉強法・教え方

 

でした。

 

読解力をつけていきましょう!なぜなら、我々は「人間」だから!

どうでしょう、この記事の「意味」を「論理」的に捉えて読解でき

ましたか?