子供の言っている事は信用するな!
というとひどいことのようですが、もちろん条件があります。
「中学受験の勉強の出来については」
という枕詞(まくらことば)つきの場合はです。
どういうことか先にまとめます。
★(試験・模試などの)「できていると思う」→半分くらいは怪しい
★「ちゃんとやった」→形としてやっているけど、「理解」していない事も多々ある
★「本当に分かった!」→すぐ忘れる。繰り返しが大事。
→それぞれ、大人が(ある意味疑って)確認してあげることが必要
こんな感じです。
つまり、子供の言う事をうのみにすると、実は大人の思っている事
(基準)と全然違ったという事が頻発します。
もちろん、小学生の場合、心身の発達にかなり個体差がありますので、
精度高く自己評価できる子もいるでしょうが少数派である事は間違いないでしょう。
(中学受験においては)子供の言っている事は信用するな!
★(試験・模試などの)「できていると思う」→半分くらいは怪しい
これは、中学受験生を持ったことのある親なら多くの人が経験
していると思いますが、模擬試験などの直後に聞くと、
「手応えあった」「埋められた」「できてると思う」
といった発言の8割くらいは信用できません。
これは子供が嘘をついているわけではなく、本人としては
「手応えあった」「埋められた」「できてると思う」
のは本当なのでしょう。
しかし、受験や試験は非情です。〇か×かハッキリとさせられてしまいます。
実際にあった例としては、
「ここの答え、▼×みたいだけど、書けた?」
「あ、書けた書けた!」
実際は、答えすら書いていない空欄だった・・・こういった事は小学生(中学受験生)
であれば、むしろ普通の事です。
あくまでも子供なので、自分としては「できている」と思っているのでしょうが、
詰めが必要な問題になればなるほど、ボロボロと間違っていることがよくあります。
まあ、それを「詰められる」ようにするのが、受験勉強とも言えますが。
★「ちゃんとやった」→形としてやっているけど、「理解」していない事も多々ある
某有名大学の先生が、学生に
「じゃあ、このテキスト読んどいて~」
と言って、次回にそれを読んでいることを前提に授業をしているのを
目撃したことがありますが、それが成り立つのは、「ある程度勉強ができる」
人たちが集まっているからです。
小学生の場合、「じゃあこれやっといて」はほとんどムリです。
もちろん、真面目な小学生なら「読んどいて」と言えば読んではおくでしょう。
ただし、読むことと、読んで理解することは別です。
字面(じづら)は追っていても、ポイントをおさえられていない事の方が
多いと思っておいた方がいいです。
そのために解説や塾などの授業があります。
★「本当に分かった!」→すぐ忘れる。繰り返しが大事。
上記のような、「できてる!」→できてない、
「やった!」→理解はできてない、というプロセスを経て、ようやく
何となくできてきて、
「本当に分かった!」
となる瞬間が来ます。こなければやり方が間違っているか・・・。
ただし、
★「本当に分かった!」→すぐ忘れる。繰り返しが大事。
です。
(関連記事)
インプットを繰り返す+アウトプットで間違える→理解【勉強法】
小学生だと、一回分かる速さは速いかもしれませんが、意外とすぐ忘れます。
ですので繰り返しが大事になります。
まあ、ここまでの話をまとめると、
それぞれ、大人が(ある意味疑って)確認してあげることが必要
という事になりますね。
「分かった」「やった」「できた」と思っている事と、本当にそうなっている
かはまた別の次元だという事を勉強するとでもいうのでしょうか。
まとめ
★(試験・模試などの)「できていると思う」→半分くらいは怪しい
★「ちゃんとやった」→形としてやっているけど、「理解」していない事も多々ある
★「本当に分かった!」→すぐ忘れる。繰り返しが大事。
→それぞれ、大人が(ある意味疑って)確認してあげることが必要
「できる」「やる」「分かる」を体で覚えさせるためにも、
大人が、「それはまだできていない」「それはまだやれていない」「それはまだ
分かっていない」という事を確認して、教えてあげることが大事です。
それこそまさに勉強ですね。