(関連記事)
先にまとめを書きます。
【中学受験は何年生から?塾に通い始めるのは何年生?】
●「基礎」ができていれば5年生からでも最難関に間に合います
●「基礎・基本」を作るために3~4年生から塾に通う方法もあります
●「その子に合った塾・勉強スタイル」が一番大事です
【中学受験を始める=塾を選ぶ・決める】
というのがスタートかもしれませんね。
この記事では、
「中学受験は何年生から?」
についてまとめています。
そもそも中学受験に塾は必須か?
結論から言うと、ガチの中学受験に塾や家庭教師は必須です。
このブログは、「塾なしで中学受験」をタイトルにしていますので、一見、
「中学受験に塾は不要」という考えと思われるかもしれませんが、違います。
(元大学受験予備校講師のワイが)親家庭教師をしていましたので。
おそらく、完全独学での中学受験は、ほぼ不可能でしょう。
特に、四谷大塚偏差値で55~60~65以上の難関~最難関の学校となると、小学生
が一人で勉強して受かる可能性は極めて低いですし、非常に効率が悪いです。
じゃあ、
「中学受験は何年生から始めればいいのか?」
「中学受験の塾は何年生から通えばいいのか?」
となりますよね?考えてみましょう。
中学受験は何年生から?塾に通い始めるのは何年生?
中学受験の勉強は何年生から?
いわゆる「受験勉強」が学校の勉強とは問題が異なるのは事実ですが、
基本は一緒です。
ですので、学校の勉強をきちんとやっておくことが、その後の受験勉強
につながるのは間違いありません。
「読み書きそろばん」の基礎・基本は受験勉強の基礎でもあります。
ですから、小学校1年生から学校の勉強をきちんとしておくことは、
結果として受験勉強につながりますので、「中学受験は小学校1年生から」
とすら言えます。
とはいえ、いわゆる「差」をつける中学受験と、社会生活の基盤となる
読み書きそろばんは(重なる部分はあっても)やはり違います。
「差」をつける中学受験の勉強を本格的に始めるのは、小学校4年生~
小学校5年生で良いと僕は思います。
●「基礎」ができていれば5年生からでも最難関に間に合います●
しかし、そこには条件があります。
それは、上に書いたように「基礎・基本」が出来ている事です。
以下、算数をメインに具体例を紹介していきます。
小学校1年生で足し算や、引き算、2年生で九九を習い始めるのが基本
ですが、それらの積み重ね、深い理解の先に、中学受験の算数があります。
考えてもらえば分かるかと思いますが、九九が全て反射的に出てくる子と、
考えながらようやく出てくる子では、同じ「九九ができる」でもレベルが
違います。
中学受験の勉強は最終的には、
「受験勉強的な内容にどれだけ多く瞬時に答えられるか」
の競争でもありますので、九九のレベルから、どれだけ自家薬籠中
の物にできているかが大事です。
上記の、「中学受験・算数の勉強法は4段階!」の記事にありますが、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この流れが中学受験の算数の勉強法です。
「1」は基本です。ですが、1は「中学受験の勉強」とはちょっと違います。
「1」が完ぺきにできても四谷大塚の偏差値50の中学校で合格点は取れない
でしょう。
「2」「3」「4」がいわゆる受験勉強です。
そして、「2」「3」「4」をできるようになるには、土台として「1」が
絶対に必要です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これですね。
四則演算を完ぺきにするには、筋トレのように日々レベルを上げてコツコツ
やるしかないです。
この段階を小学校3年生~小学校4年生で身に着けておくと、
小学校4年生、小学校5年生くらいから中学受験の勉強を始める際に
非常に有利です。
ここで、最初の疑問に戻ります。
中学受験の勉強は何年生から始めればいいのか?
基本を4年生くらいまでに固めておいて、「差」をつける中学受験の
勉強は小学校4年生~小学校5年生から始めれば十分間に合います。
例え、最難関の学校であってもです。
繰り返しになりますが、基本が大事です。基本ができていれば、
中学受験の勉強自体は4年生や5年生からでも大丈夫です。
では、そのための「塾」に通い始めるのは何年生から?
中学受験で塾に通い始めるのは何年生?
この点は、上記の
中学受験の勉強は何年生から始めればいいのか?
に絡めて言うと、
■基礎を作るために塾を使うなら小学校2年生~小学校4年生から塾に通う
となりますが、基礎だけなら、高額な中学受験塾(SAPIX、四谷大塚、日能研など)
に通わなくても大丈夫と考えるなら、
■ガチの中学受験用の塾には小学校5年生から通う
という判断を下す事もできます。
それは個々の家庭の事情にもよるでしょう。
とはいえ、本当の結論としては、
●その子によります●
はい、子供によります。
色々なケースを知っていますが、塾の宣伝やtwitterやブログなど、
「目・耳に入ってくる」話のほとんどは「うまくいったケース」です。
例えば、中学受験の塾で最難関とされるSAPIX。
毎年凄い合格実績を残しています。
ですが、それらの実績の裏には、多くの
「中学受験の塾についていけなかった子」
がいるという事を忘れないようにしないといけません。
特に、小学校の低学年や中学年では、まだ幼児性が残っている事も
多く(特に男子)、なかば無理やり進学塾に押し込まれると潰れて
しまう事も多々あります。
SAPIXや四谷大塚、日能研、早稲田ゼミナールなどの大手中学受験塾は
大量の宿題・課題を小学校3年生くらいにもやらせます。
これは、ある種の「振るい落とし」で、当然きついですし、ついていけ
ない子が出てきます。
あるいはアリバイ的に課題をこなし(例えば答えを見て写す等)、その結果、
塾の宿題・課題をやってはいるけれど効果は上がっていない、勉強ができる
ようにはなっていないというパターンもよくあります。
もちろん、それらの過酷な競争に勝ち残り、例えばSAPIXのα(アルファ)クラス
の席を手にする子もいるわけですが…。
それは(それこそ偏差値で見ればわかるように)少数・上澄みです。
それ以外の大多数の「サイレント・マジョリティー」(物言わぬ多数派)がいる事を
忘れないようにしないといけません。
いずれにせよ、その辺りはまさに「その子によります」。
ですので、
★★「伸びている・できるようになっている」という実感が一番大事★★
です。
2年生や3年生くらいでも、勉強の習慣をつけるために塾に通わせるという
選択は当然あり得ます。
それがうまくいくならば継続すれば良いですし、うまくいかなければ軌道修正
が必要です。
いずれにせよ、本気で中学受験をするのであれば、5年生にはガチガチにやって
いくのが基本ですから、
■ガチの中学受験用の塾には小学校4年生~5年生から通う■
という事になりそうですね。
とはいえ、ここまで何度も書いてきたように、
●「その子に合った塾・勉強スタイル」が一番大事です
ので、大人の仕事はその辺りを見極める事になります。
まとめ
以上、
中学受験は何年生から?塾に通い始めるのは何年生?
でした。
【中学受験は何年生から?塾に通い始めるのは何年生?】
●「基礎」ができていれば5年生からでも最難関に間に合います
●「基礎・基本」を作るために3~4年生から塾に通う方法もあります
●「その子に合った塾・勉強スタイル」が一番大事です
ps中学受験+塾であれば、『二月の勝者』という漫画が非常に
リアルでかつ面白いので、興味があれば一読をお勧めします。
(関連記事)