進学塾・進学校でやっている勉強法には共通点があります。
むしろ、ほとんどの進学塾・進学校で同じやり方をしている
と思います。理由は効率的で効果があり、科学的だからでしょう。
進学塾・進学校でやっている勉強法・受験指導方法を教えます
先に結論・まとめを書きます。
●受験の前年までに全範囲を終わらせ、最終年は繰り返し+過去問演習をする●
これだけです。
このやり方が、進学塾・進学校でやっている勉強法・受験指導方法
です。
・中学受験なら小5までに一回は全範囲を終わらせる
・高校受験なら中2までに一回は全範囲を終わらせる
・大学受験なら高2までに一回は全範囲を終わらせる
という事になります。
極端な話で驚かせるマスコミのような書き方で恐縮ですが、
東大(ないしは東大理Ⅲ、国公立大学の医学部)専門で有名な
「鉄緑会」は「中高6年の範囲を6年間で4周」すると公言しています。
「鉄緑会」といえど、特別な事はしていないのです。極めて現実的に
効率的な学習法をしているだけなのです(だからこそ、「あ、これは
本当に強いな」と思えます)。
もっとも、「鉄緑会」はスピードは速いです。
・中学校の範囲は1年(中1)で終わらせる
・中高の範囲は中3までに1回終わらせる
・高1から2周目、高2で3周目、高3で4周目
・高3は過去問等の演習も
こんなカリキュラムです。
特別な魔法はないです。やるべき事を、早く的確に漏れなく
繰り返すという、極めてオーソドックスな勉強法です。
でも、その勉強法・受験指導が一番効果的かと思います。
(出典)https://toyokeizai.net/articles/-/639456?twclid=2-4weauir0gx1nbzhrobn3wlgqn
いわば「先取り」を徹底するという勉強法なんですが、
大事な事は「先取り」ではなく、「繰り返し」にあります。
その辺りを以下で詳細に確認します。
「繰り返し」こそが最強の勉強法
鉄緑会に限らず、どんな進学塾や進学校でも
●受験の前年までに全範囲を終わらせ、最終年は繰り返し+過去問演習をする●
といった形のカリキュラムとなっています。
理由は極めて単純で、そのやり方に効果があるからです。
人間の頭は、繰り返される事で「大事な情報何だな」と思い、
記憶が定着していきます(短期記憶→長期記憶)。
(関連記事)
人間は忘れやすい生き物なので、繰り返さないとなかなか記憶できません。
ですから、
★まずは一回は受験の全範囲を終わらせる★
というのはとても大事な事です。
そして、最後の一年でキッチリと記憶に定着させていくのが王道です。
最初の一回はザっとで良い
とはいえ、
●受験の前年までに全範囲を終わらせ、最終年は繰り返し+過去問演習をする●
というのは、時間的に厳しく思える事もあるでしょう。
その場合、
★最初の一回はザっとで良い★
と考えると良いかもしれません。
先取りと言っても、何でもかんでも早く詰め込めばいいという
ものではありません。
なぜなら、人間は忘れる生き物だからです。
そういった意味では、最初の一年はザっと全範囲を触れる。
最後の受験の年に、細部を詰めていくというのが合理的です。
最初の1周目では、最低限の大枠が頭に入っていればよくて、過去問等が
解ける必要はありません。それは最後の受験年に解ければ良いわけですから。
(関連記事)
もちろん、ガチガチのガチで大学受験をする!というような
場合に、鉄緑会のように、
「全範囲を4回まわす!」
事ができれば最強かもしれませんが、それは現実的にはなかなか
難しいでしょう。鉄緑会だって6年かけて4回まわしてますからね。
中学受験で言うと、5年生の段階で、ザ~~~っと全範囲を一回は
終わらせる事がとても重要です。
(関連記事)
中学受験をする小学校5年生がおさえるべき6つのポイントとは?
まとめ
進学塾・進学校でやっている勉強法は
●受験の前年までに全範囲を終わらせ、最終年は繰り返し+過去問演習をする●
です。
理由は「繰り返す」事が最強の勉強法だからです。
中学受験であれば、まずは、ザっと全範囲の勉強を4年生から5年生に
かけて、一回は終わらせ、6年生の時には、2回目・3回目・4回目と
繰り返していき、細部を詰めて、過去問に適応できるようにしていく、
これが王道中の王道です。
チャオ アミーゴ