中学受験の算数は偏差値50までと偏差値55からでまったく違う世界です。
(この記事で言う「偏差値」は全て四谷大塚の80%偏差値を基準としています)
(以下、Y50、Y55といった表記をします)
中学受験:偏差値50までの算数・偏差値55からの算数!
先に結論を書きます。
【中学受験:偏差値50までの算数・偏差値55からの算数!】
1 Y偏差値50までは「基本の徹底」だけでいける
・正確で速い計算力+「塾技」の特殊算100パターンの基本
2 Y偏差値55からは「基本の徹底」+「応用」が必要
・「塾技」の特殊算100パターンの基本を完ぺきに→応用も解けるように
当たり前と言えば当たり前ですが、上記の点を本当に心底理解
していると、中学受験の算数の勉強の階段も登りやすいはずです。
個々に詳細に解説します。
1 Y50までは「基本の徹底」だけでいける
中学受験の算数は以下の四段階で進めていけばできるようになります。
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
Y50に到達するには1-3まででOKです。
4(難関校の問題を解ける能力)はいりません。
とはいえ、もちろん、1-3を習得するのも簡単ではありません。
日々の訓練を積み重ねてようやくたどり着くのがY50です。
必要な事は
1 正確で速い計算(四則演算)
2 基本の解法・パターン100程度をマスター(特殊算)
これだけです。
1 正確で速い計算(四則演算)
「1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」」
については、「100マス計算」的なものをやりながら、中学受験の算数の計算
問題で頻出するコツ・テクニックを覚えていきましょう。
中学受験の計算の工夫・コツ・テクニックはこの6つ!算数で必須!
この段階では、やる事・覚える事は多くありませんが、
正確で速い計算(四則演算)は中学受験の算数では基本中の基本となり、一番大事
です。
ですので、以下の
「中学受験の算数の計算問題で頻出するコツ・テクニック6つ」
をキッチリマスターし、実戦で使えるようにする必要があります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 二桁の二乗は暗記・語呂合わせで覚える(11×11~19×19)
2 円周率の倍数は暗記する!
3 交換法則と結合法則
4 分配法則(計算の工夫)/a×b+a×c=a×(b+c)
5 小数と分数の変換
6 2桁の掛け算は「分解」して暗算しろ!25×36は?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中学受験の計算の工夫・コツ・テクニックはこの6つ!算数で必須!
その上で計算問題を大量に解きましょう。大事なのは「その上で」です。
例えば25×36=900を瞬時にできないといけません。
25×36=25×4×9=100×9=900
「25×4=100」は暗記です。25を見た瞬間に「100にできるな」と
受験算数脳になっている必要があります。
2 基本の解法・パターン100程度をマスター
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
「2」の基本パターン100程度をマスターは、最高の参考書があります。
です。「塾技」を用意して、100パターンの「特殊算」を覚えましょう。
この問題集には実際の入試問題がレベル別に載っていますが、
Y偏差値50のためには、レベルAだけで良いです。
レベルBとCはY55以上を目指す場合には必要ですが、そうでなければ
不要です。
【中学受験:偏差値50までの算数・偏差値55からの算数!】
1 Y偏差値50までは「基本の徹底」だけでいける
2 Y偏差値55からは「基本の徹底」+「応用」が必要
Y偏差値50に至るルートを再度確認すると、
●正確で速い計算能力・四則演算(テクニック含む)
●100パターンほどの特殊算の基本問題を解ける
この二点だけです。
そのためのテキストは(多少極端に言うと)
「100マス計算」
この二つだけでいけます。
上記2点をこなせて来たら、Y50を固めていくだけです。
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
は問題演習ですね。
Y偏差値で40~50強の中学の入試問題を大量に解くのが良いでしょう。
そうすると、いかに
●正確で速い計算力
が大事か分かります。
そして、「中学入試 算数 塾技100 新装版」に載っている
●特殊算100パターン以外の問題がほぼ無い
事も分かるはずです。
どれくらいやればいいか?ですが、「可能な限りたくさん」です。
上記の問題集を一通りすべてやるとかなり違います。
この段階に至ると、Y偏差値50~55くらいに来ていると思います。
ここから先は、目指すなら本気でやらないと厳しい世界です。
2 Y偏差値55からは「基本の徹底」+「応用」が必要
【中学受験:偏差値50までの算数・偏差値55からの算数!】
1 Y偏差値50までは「基本の徹底」だけでいける
・正確で速い計算力+「塾技」の特殊算100パターンの基本
2 Y偏差値55からは「基本の徹底」+「応用」が必要
・「塾技」の特殊算100パターンの基本を完ぺきに→応用も解けるように
中学受験の算数をある程度続けてくると、Y偏差値50くらいまでは
くるものですが、Y55から上がなかなか行けないんだこれが・・・。
その理由は、Y偏差値55以上を目指す場合は「応用」問題を解ける
必要が出てくるからです。「基本が完ぺき」なのは前提でです・・・。
Y55以上を目指す場合も、必要なテキストは
です。
ただし、今度は、この参考書に載ってる中学受験の実際の入試問題の
レベルBとCまで解けるようになっていく必要があります。
簡単に言うと、
「塾技」の100パターンの特殊算をひとひねりした問題
に対応しなければなりません。まあ「応用問題」ですね。
解けるようになっていく流れとしてはこんな感じです。
【算数でY偏差値55以上になっていく流れ】
1 「塾技」の特殊算100個の基本をマスター(これも簡単ではないです)
2 「塾技」を3~5周して基本を完ぺきに
3 「応用問題」(レベルBとC)に何度もチャレンジ
4 できたりできなかったりを繰り返す
5 だんだんと「応用問題」(レベルBとC)も解けるようになる
6 気づいたらY偏差値58に!
7 Y偏差値60以上を目指すなら「3~5」を繰り返す!
ハッキリ言って大変です。
大変ですが、上記のやり方が一番効率的だと思います。
繰り返しになりますが、目指すところが、Y偏差値50なら
「応用問題」は解ける必要がありません。
別に偏差値が高ければ良い学校というわけでもないですし、中学受験
の目的は高偏差値の中学に合格する事だけではないです。
そもそもY50は一般の小学生ではかなりの学力ですしね。
それでもY55以上を目指すなら、この流れをクリアする必要があります。
【算数でY偏差値55以上になっていく流れ】
1 「塾技」の特殊算100個の基本をマスター(これも簡単ではないです)
2 「塾技」を3~5周して基本を完ぺきに
3 「応用問題」(レベルBとC)に何度もチャレンジ
4 できたりできなかったりを繰り返す
5 だんだんと「応用問題」(レベルBとC)も解けるようになる
6 気づいたらY偏差値58に!
7 Y偏差値60以上を目指すなら「3~5」を繰り返す!
Y偏差値55以上の算数は別物と考えた方が良いです。
特にY偏差値で60を超えると、さらに難度が増します。
計算問題だけでも全然違います。
ですが、Y50に行くためには基本を完ぺきにするだけで
良かったわけなので、何も難問を全て解ける必要はありません。
学校によって多少の違いはありますが、多くの中学校では、算数の
問題は「大問→その中に3つか4つの小問」という形です。
大問の(1)が最もひねられていない問題である事が多いので、まずは
そこを高確率で解けるようにしましょう。
成功(Y偏差値55以上)に至る道は、ほとんどの人にとって一直線ではありません。
上手くいったと思ったらダメで、今度こそと思ったら凡ミスをし、その繰り返しです。
その中で鍛え上げられて至るのがY55以上です。
正しい方向での継続的な努力が最も効率的な方法です。
【算数でY偏差値55以上になっていく流れ】
1 「塾技」の特殊算100個の基本をマスター(これも簡単ではないです)
2 「塾技」を3~5周して基本を完ぺきに
3 「応用問題」(レベルBとC)に何度もチャレンジ
4 できたりできなかったりを繰り返す
5 だんだんと「応用問題」(レベルBとC)も解けるようになる
6 気づいたらY偏差値58に!
7 Y偏差値60以上を目指すなら「3~5」を繰り返す!
まとめ
以上、
中学受験:偏差値50までの算数・偏差値55からの算数!
でした。
【中学受験:偏差値50までの算数・偏差値55からの算数!】
1 Y偏差値50までは「基本の徹底」だけでいける
・正確で速い計算力+「塾技」の特殊算100パターンの基本
2 Y偏差値55からは「基本の徹底」+「応用」が必要
・「塾技」の特殊算100パターンの基本を完ぺきに→応用も解けるように
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
【算数でY偏差値55以上になっていく流れ】
1 「塾技」の特殊算100個の基本をマスター(これも簡単ではないです)
2 「塾技」を3~5周して基本を完ぺきに
3 「応用問題」(レベルBとC)に何度もチャレンジ
4 できたりできなかったりを繰り返す
5 だんだんと「応用問題」(レベルBとC)も解けるようになる
6 気づいたらY偏差値58に!
7 Y偏差値60以上を目指すなら「3~5」を繰り返す!
チャオ アミーゴ