室町時代(1336年~1573年)の文化―「中学受験+塾なし」の勉強法!

室町時代の文化:京都五山と鎌倉五山

室町時代は、平安~鎌倉と貴族に保護されていた天台宗(最澄)・真言宗(空海)

の旧仏教が衰え、新仏教(鎌倉新仏教six6!)が広がった。

(浄土宗・浄土真宗・日蓮宗・時宗・臨済宗・曹洞宗)

(法然 ・親鸞  ・日蓮 ・一遍・栄西 ・道元)

(語呂合わせ:じょうほうしらぬにちれん一時にえりさんどうそうかい)

なかでも、臨済宗が足利尊氏以来、将軍家の保護を受けて栄えた。

足利義満の時に「官寺の制」7がしかれ、僧侶などは僧録8という役人が人事をした。

五山(ござん)11:臨済宗の寺の位。南宋にならった。五山が最高、十刹(じっさつ)9が次

                                 臨済宗→禅宗→禅寺

「南禅寺」の画像検索結果

「別格」扱いの南禅寺

京都五山11:足利義満が制度化。南禅寺11は別格。それ以外の5つが京都五山。

  ・天竜寺11:京都五山1位。足利尊氏

  ・相国寺(しょうこくじ)11:京都五山2位。足利義満

  ・建仁寺(けんにんじ)10:京都五山3位。

  ・東福寺10:京都五山4位

  ・万寿寺(まんじゅじ)10:京都五山5位

鎌倉五山11:足利義満が制度化。臨済宗の寺。

 ・建長寺11:鎌倉五山1位。北条時頼。

 ・円覚寺(えんがくじ)11:鎌倉五山2位。北条時宗。禅宗の代表的建築

 ・寿福寺(じゅふくじ)10:鎌倉五山3位。北条政子。源頼朝邸の跡。

 ・浄智寺(じょうちじ)10:鎌倉五山4位

 ・浄妙寺(じょうみょうじ)9:鎌倉五山5位。

*一休さん(一休宗純6)は室町時代の禅宗の坊さん(禅僧)

 

室町時代の文化:金閣寺と銀閣寺

北山文化と金閣寺(15世紀初頭)

北山文化11:足利義満(1358~1408)の頃の文化。金閣。公家文化+武家文化

金閣(寺)11:1397年京都の北山。義満の死後は鹿苑寺9(ろくおんじ)。1950年焼失、55年再建。

        3層の楼閣。1層は寝殿造りの阿弥陀堂。2層、3層(禅宗)の外壁に金箔。

「金閣寺」の画像検索結果

東山文化と銀閣寺(15世紀末)

東山文化11:15世紀後半。応仁の乱(1467~)を避けて足利義政等が明の影響受けた枯淡の味わい

銀閣(寺)11:足利義政が1489年京都の東山山荘8に。2層。義政死後は慈照寺11。書院造11。

東求堂(とうぐうどう)11:東山山荘のお堂(持仏堂8)。慈照寺に現存。同仁斎11(どうじんさい)

書院造11:室町時代。禅(宗)の影響(付書院10、違い棚10、明障子8、床の間4)。現代日本住宅の基本。

「銀閣寺」の画像検索結果「東求堂」の画像検索結果

左が銀閣寺(慈照寺)。右が銀閣寺(慈照寺)にある東求堂

銀閣寺に銀箔はない・・・(貼る計画があっただけ・・・・・・)。

「違い棚」の画像検索結果        

枯山水(かれさんすい)11:禅の庭の作り方。水を使わず、石と砂で表現。

 ―竜安寺石庭10:1499年頃。白い砂と大小15の石を配置。

「竜安寺石庭」の画像検索結果

 

室町時代の文化:文芸・美術

 

(左が能面7

(能楽)10:観阿弥、世阿弥の親子が完成させた(足利義満が保護)猿楽能11から発展。

観阿弥(かんあみ)11:1333~84。観世座(かんぜざ)10を始めた。足利義満に保護される。

世阿弥(ぜあみ)11:1363?~1443?『風姿花伝』(『花伝書』)11を書く。

『風姿花伝』(と『花鏡』1)の名言

「秘すれば花なり。秘せずば花なるべからず」

「初心忘るるべからず」

「花と、面白きと、めづらしさと、これ三つは同じ心なり。」

「離見の見にて見るところは即ち見所同心の見なり」 (自分を客観視しろ)

「稽古は強かれ、情識は無かれ」(天狗になるな)

「花とは、咲くによりて面白く、散るによりてめづらしき也」

「命には終わりあり、能には果てあるべからず」

 

 

狂言11:庶民用の劇。能の幕間の喜劇だった。

 

連歌(れんが)11

連歌(れんが)11和歌の上の句(575)と下の句(77)を別の人が交互に詠む。室町時代に大成。

二条良基(にじょうよしもと)11:1320~88。北朝の太政大臣。連歌の大成者。

          『菟玖波集(つくばしゅう)』11を編纂。1356年に成立。連歌集。

宗祇(そうぎ)11:正風連歌8を確立。

          新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)10:1495年宗祇(そうぎ)が編集。

 

風流10 ・盆踊り10(風流6+念仏踊り10)

 

室町時代の物語

御伽草子(おとぎぞうし)11:室町時代の庶民的短編物語。

 ・『一寸法師』8 『浦島太郎』6 『物くさ太郎』7

「御伽草子」の画像検索結果

 

茶の湯

村田珠光(じゅこう)→武野紹鴎(たけのじょうおう)→千利休

茶の湯11:室町時代に禅宗寺院で喫茶4の風習が始まる。

イメージ 1

室町時代の村田珠光(じゅこう)10の侘び茶11→千利休(戦国時代)11に茶の湯は大成。

江戸時代には「茶道」10になっていく。同時に、花道(華道)8も流行る。

武野紹鴎(たけのじょうおう)9:堺の代表的茶人。

闘茶11:茶の飲み比べ競技。

茶寄合9:お茶会。書院造の座敷で掛軸や立花(たてはな)9を飾る

 

水墨画と雪舟

水墨画11:墨一色。墨の濃淡+描線の強弱で表現。東洋独特の絵。禅僧が中国から輸入。

 ・如拙(じょせつ)11:室町初期。日本の水墨画の先駆者。『瓢鮎図』(ひょうねんず)10

「じょせつ 水墨画」の画像検索結果

 ・雪舟11:1420~1502?。周文7の弟子。明で修行。山口市の寺を拠点に全国を廻る。

   『四季山水図巻』8 『秋冬山水図』8

「四季山水図巻」の画像検索結果

『四季山水図巻』

「『秋冬山水図』」の画像検索結果

『秋冬山水図』

 

室町時代の農村文化

三毛作8:一つの畑で3つの作物を作る。米、麦、そば。室町時代に存在した。

早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)8:稲の収穫時期の差を示す

地曳網(じびきあみ)9:室町時代に上方(大坂等)で発達。魚群を囲って引き寄せる

 

室町時代の商工業の発達:市や座

連雀商人(れんじゃくしょうにん)9:行商人。城下町には連雀町がある所も。

六斎市(ろくさいいち)11:月6回開かれる定期市→流通経済の発達

11:同業組合。奈良、京都など。大山崎油座7(京都)は有名。