「単位時間あたりの仕事量×時間=全体の仕事量」
仕事算とは?
仕事算とは、何人かで仕事をする場合の時間や日数を求める計算のことです。
例題)ある仕事をするのに、びばりさんは10日、だろう君は15日かかります。
この仕事を2人ですると何日で終わらせることができますか。
(答えは下記)
仕事算の解き方のテクニック
1 仕事全体の量を考える(出す)
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
「仕事全体の量」を出すためのテクニック3つ
① 仕事全体の量を個々の人が仕事にかかる時間の最小公倍数で示す
② 最小公倍数で表せない場合は仕事全体を「1」とする
③ 1人が単位時間あたりにできる仕事の量を「1」として全体の仕事量を決める
「仕事算」を解くには「最小公倍数」についての基本が完璧になって
いないと難しいので、まだの場合は先に下記の記事を読んでください。
冒頭の例題)を考えてみましょう。
例題)ある仕事をするのに、びばりさんは10日、だろう君は15日かかります。
この仕事を2人ですると何日で終わらせることができますか。
1 仕事全体の量を考える(出す)
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
「全体の仕事量」を
① 仕事全体の量を個々の人が仕事にかかる時間の最小公倍数で示す
最小公倍数は30日ですね?
びばりさんは一日に(30÷10)で「3」の仕事量です。
だろう君は一日に(30÷15)で「2」の仕事量です。
二人で一日にできる仕事量は「5」です。
という事は30÷5=6日
答え)6日
(下記の問題のように、必ずしも「きれいな日数」にならない場合もあります)
例題)ある仕事をするのに、Aだけですると4日かかり、Bだけですると
5日かかります。この仕事をA, Bの2人でいっしょにすると、仕事が終わ
るまでに何日かかるか答えなさい。
1 仕事全体の量を考える(出す)
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
「全体の仕事量」を
① 仕事全体の量を個々の人が仕事にかかる時間の最小公倍数で示す
A4日、B5日ですから、最小公倍数は20日です。
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
Aは1日で「5」の仕事ができます、Bは1日で「4」の仕事が
できます。二人で一日「9」の仕事ができますので、
「20」の仕事を終えるには、20÷9で日数が出せます。
20/9=2 2/9(2日と2/9日)
例題)Aが一人ですると12日、Bが一人ですると20日かかる仕事があります。
この仕事をAが1日で9日したあと、Bが一人で残りの仕事をしました。Bは
何日で仕事を終えられますか?
1 仕事全体の量を考える(出す)
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
12と20の最小公倍数は60ですね?
Aは一日あたり(60÷12)で「5」の仕事ができます。
そのAが9日仕事をしたら、9×5で45です。
となると、残りの仕事量は60-45=15です。
Bの一日の仕事量は60÷20=3です。
15の仕事を終えるには、15÷3=5
答え)5日
「仕事算」を解くためのテクニック・解法
1 仕事全体の量を考える(出す)
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
「仕事全体の量」を出すためのテクニック3つ
① 仕事全体の量を個々の人が仕事にかかる時間の最小公倍数で示す
② 最小公倍数で表せない場合は仕事全体を「1」とする
③ 1人が単位時間あたりにできる仕事の量を「1」として全体の仕事量を決める
仕事算の中学受験問題等
問題)ある仕事をするのに、びばりさんは12分、だろう君は18分、ごんた君
は24分かかります。この仕事をびばりさんとごんた君の二人で、1/2働き、
その後だろう君一人ですると全部で何分かかりますか?
問題)法政大中学
あるパンフレットの印刷を行うのに、Aの印刷機では24時間、Bの印刷機
では36時間、Cの印刷機では18時間で完成します。この印刷を3つ全ての
印刷機で行うと「 」時間かかります。
「 」を埋めなさい。
問題)灘中学
ある仕事を完成させるのに、A君が一人ですると150分、B君が一人で
すると60分、C君が一人ですると100分かかります。この仕事を最初は
3人で始めましたが、途中でA君が抜け、その10分後にB君も抜けて、さ
らにその30分後にC君が完成させました。最初から最後まで3人全員でし
た場合に比べて、完成までに必要な時間は「 」分長くなりました。
灘中学、さすがに難しいですが、冷静に解いていきましょう。
分からなければ、「答え」を見て、考え方を理解して、数回で解けるよう
にしても良いと思います。
まとめ
「仕事算」を解くためのテクニック・解法
1 仕事全体の量を考える(出す)
2 単位時間(1分、1時間、1日など)あたりの仕事量を考える
「仕事全体の量」を出すためのテクニック3つ
① 仕事全体の量を個々の人が仕事にかかる時間の最小公倍数で示す
② 最小公倍数で表せない場合は仕事全体を「1」とする
③ 1人が単位時間あたりにできる仕事の量を「1」として全体の仕事量を決める