速さと比:「何が一定か」によってテクニックが使えます

速さ(基本編)!「きはじ」+面積!公式・単位の換算

逆比は「比を逆」ではなく「逆数」の比!

速さと比(歩幅と歩数)距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる②

①速さが一定→距離=一定の速さ×時間。距離の比=時間の比(距離は時間に比例)

②時間が一定→距離=速さ×一定の時間。距離の比=速さの比(距離と速さは比例)

③距離が一定→一定の距離=速さ×時間。速さの比と時間の比は逆比(速さと時間は反比例)

については速さと比:「何が一定か」によってテクニックが使えますで学

びましたが、ここでは「速さと比」の『歩数と歩幅』についてまとめます。

大前提として、

歩いた距離=歩幅×歩数

です。イメージすれば大丈夫ですよね?

歩幅50cmで歩数3歩なら、50×3=150 150cm、1.5m、1m50cmです。

      

距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる

問題)だろう君が5歩で歩く距離をびばりさんが6歩で歩く時、

だろうくんとびばりさんの歩幅の比は?

距離は同じなので、

「距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる」

です。

5:6→逆比→1/5:1/6=6:5(最小公倍数の30をかけるとこの数字になります)

答え)6:5

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『逆比』は大丈夫ですね?

逆比は「比を逆」ではなく「逆数」の比!

逆比とは「逆数」の比の事です。

【逆数とは、その数にかけると1になる数】

です。2なら1/2、3なら1/3、15なら1/15ですね?

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流水算で使う事あり!(「距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる」)

「距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる」

この公式、テクニックは、距離が与えられていない流水算で、上りと下りに

かかる時間の比と、速さの比が逆比になる事を使って解く事があります。

(基本)流水算の解き方・コツは「上り」「静水」「下り」で分ける+線分図を書く

問題)川沿いのA町とB町を船で往復しました。上りと下りにかかった時間の比は

5:3でした。上りの速さが時速15kmの時、川の流れの速さは?ただし、

川の流れの速さは一定とします。

1)時間の比が5:3で距離は一定です

2)距離が一定→速さの比と時間の比は逆比

3)速さの比は(5:3の逆比で)③:⑤。下りの速さは⑤

4)③:⑤=15:25なので、下りの時速は25m

5)川の流れの速さは

画像出典:『中学入試算数塾技100』p124

⑤ー③÷2=②÷2=①

割合③=時速15kmなので、①=時速5km

答え)時速5km

「流水算?」となった場合は、下記を読み直しておきましょう。

(基本)流水算の解き方・コツは「上り」「静水」「下り」で分ける+線分図を書く

 

時間が一定→速さの比=(歩幅×歩数)の比

①速さが一定→距離=一定の速さ×時間。距離の比=時間の比(距離は時間に比例)

②時間が一定→距離=速さ×一定の時間。距離の比=速さの比(距離と速さは比例)

③距離が一定→一定の距離=速さ×時間。速さの比と時間の比は逆比(速さと時間は反比例)

 

②時間が一定→距離=速さ×一定の時間。距離の比=速さの比(距離と速さは比例)

この部分から、

「時間が一定→距離の比=速さの比」

で、

歩いた距離=歩幅×歩数

なので、

時間が一定→速さの比=(歩幅×歩数)の比

という事になります。

問題)だろう君が3歩で歩く距離をびばりさんは4歩で歩き、だろう君

が5歩歩く間にびばりさんは6歩歩きます。だろう君とびばりさんの歩く

速さの比は?

1)歩幅の比は3:4

2)「距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる」

3)歩数の比は4(だ):3(び)

4)時間が一定→速さの比=(歩幅×歩数)の比

なので、

(だろうの速さ)5×4:(びばりの速さ)6×3=20:18=10:9

答え)10:9

 

速さと比(歩幅と歩数)の中学入試問題等

問題)立教池袋中学

父が5歩で進む距離を学君は8歩で進み、1分間に父が20歩、学君は24歩

進みます。2人が同じ地点から同じ方向に出発した所、25分後に2人は102m

離れていました。(1)父と学君の速さの比と(2)学君の1歩の歩幅を求めなさい。

1)同じ距離を5歩:8歩の歩数なので、歩幅は逆比となるので父8:学ぶ5

2)歩幅が8:5で1分間の歩数が20:24なので、

時間が一定→速さの比=(歩幅×歩数)の比

より、速さの比は、(8×20):(5:24)と同じで

160:120→4:3 父と学君の速さの比は4:3

(1)4:3

時間が一定→距離の比=速さの比(距離と速さは比例)

なので、距離の比も④:③となる。時間は25分で、離れた距離は102m

なので、④ー③=① ①=102m

学君が進んだ距離は102×3=306m

歩数は(1分間に)24×25(分)=600

306÷600=0.51

(2)0.51m(あるいは)51cm

 

まとめ

速さと比(歩幅と歩数)は慣れないと多少混乱しそうですが、

慣れればいけるのでは?

問題をたくさん解きましょう。

①速さが一定→距離=一定の速さ×時間。距離の比=時間の比(距離は時間に比例)

②時間が一定→距離=速さ×一定の時間。距離の比=速さの比(距離と速さは比例)

③距離が一定→一定の距離=速さ×時間。速さの比と時間の比は逆比(速さと時間は反比例)

大前提として、

歩いた距離=歩幅×歩数

です。

「距離が一定→歩幅の比と歩数の比は逆比になる」●

時間が一定→速さの比=(歩幅×歩数)の比

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