ダイヤグラムは速さのグラフ!相似・比率・逆比で読み解く―「中学受験+塾なし」の勉強法!

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例題)A町とB町は90km離れています。

だろうは8時にA町を出て11時にB町

に着きました。びばりは8時30分にB町を出て

10時にA町に着きました。

(1)2人が出会ったのはA町から何kmの所ですか?

(2)2人が出会ったのは何時何分ですか?

*これを「ダイヤグラム」を使って解いてみたいと思います。

      

ダイヤグラムとは?

ダイヤグラムとは「速さのグラフ」です

縦軸に距離をとり、横軸に時間をとるのが基本です

「ダイヤグラム」のポイント1!

グラフの傾きが「速さ」になります

傾きが急なほど速いです(短時間で距離が進むわけですからね)

時間軸(横軸)に平行なときは止まっています

 

ダイヤグラムの出会い算と追いつき算

冷静に考えれば分かりますが、「出会い算」は出発地点が違います

「追いつき算」は出発地点が同じ(事がほとんど)ですので、

ダイヤグラムを書くと以下のようになります。

では、ここで冒頭の問題を考えてみましょう。

例題)A町とB町は90km離れています。

だろうは8時にA町を出て11時にB町

に着きました。びばりは8時30分にB町を出て

10時にA町に着きました。

(1)2人が出会ったのはA町から何kmの所ですか?

(2)2人が出会ったのは何時何分ですか?

問題に思いっきり書いてありますが「出会い算」ですね?

ですので、出発地点が上と下にあるダイヤグラムになります。

「ダイヤグラム」のポイント2!

●距離(縦軸)は、相似で(時間と)高さ(距離)の比を求める

●時間(横軸)は、(一定の距離を見つけ)速さと時間が逆比になる

時間(横)と高さ(距離)が相似(比率が同じ)になります。

8時~10時(2時間):8時30分~11時(2時間30分)の比率は、

2:2.5→4:5

です。ですので、距離の比率も4:5で表せます。

距離はちょうど90kmですので、比率「九」と考えると、

比率「一」は10kmですね。

(1)2人が出会ったのはA町から何kmの所ですか?

答え)40km

次に、

(2)2人が出会ったのは何時何分ですか?

ですが、こちらも「相似(比率)」で出せます。

Aから2人が出会った地点までが割合「4」、そこから11時までが

割合「5」となります。全部で「9」ですね。

その時間は8時から11時までの3時間ですので180分です。

180分を「9」の割合で分けると、割合「1」は20分です。

二人が出会った地点は8時から割合「4」の地点ですから、

20×4=80分(1時間20分)

答え)9時20分

上記の問題は、

【●時間(横軸)は、(一定の距離を見つけ)速さと時間が逆比になる】

こちらでも解けます。

だろうは90km行くのに3時間、びばりは同じ距離を1時間半ですから、

かかった時間の比は「だろう(3)2:びばり〔1.5〕1」です。

という事は、速さは逆に(逆比)、「だろう1:びばり2」になります。

以下、上記の図の通りです。

    

まとめ

「ダイヤグラム」のポイント1!

グラフの傾きが「速さ」になります

傾きが急なほど速いです(短時間で距離が進むわけですからね)

時間軸(横軸)に平行なときは止まっています

「ダイヤグラム」のポイント2!

●距離(縦軸)は、相似で(時間と)高さ(距離)の比を求める

●時間(横軸)は、(一定の距離を見つけ)速さと時間が逆比になる

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