中学受験の場合「目標=第一志望に合格」というのが基本となりますが、

そのための方法・ノウハウをまとめました。「中学受験」に限らず、

「目標を達成する科学的方法」と考えてもらっても良いかと思います。

 

目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる

■目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる■

1 目標・夢をできるだけ具体的にハッキリとさせる

2 目標達成のために必要な事(構成要素)を量と質でハッキリさせる

3 「2」の構成要素に優先順位をつける

4 「3」の優先順位に従って、時間配分等の計画を立てる

5 とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

 

1~4を踏まえた「5」の「やる!」には根性が大事ですが、

1~4をすっ飛ばして「とにかくやれ!」というのはただの根性論でしか

ありません。小学生にそれは無理ですし、むしろマイナスです

(1~4を踏まえた「根性」はとても大事だと僕は思っています)

 

また、「1」「5」は個人で何とかなりますが、「2」~「4」はそれ

こそ、塾や家庭教師などが必要になる可能性が高いでしょう。

 

1 目標・夢をできるだけ具体的に

目標・夢をできるだけ具体的にする事が大事です。

目標が定まらないとそこに至る道筋(5段階の「2」~「4」ですね)

が定まりません。

そうすると結果として、あまり意味ないことをする時間が増える事になります。

 

具体的な目標としては、中学受験であれば、

●どこそこ中学合格●

というのが一番はっきりとしていますね。

 

もちろん、まだ小学校2~5年生くらいで、

「中学校の名前なんか知らないよ」

という場合は、

●100マス計算を全問正解で▲分以内に10回連続でできるようにする!●

といったものでも具体的ですし、

●四谷大塚の模試で4教科の偏差値60を目指す!●

●都立の中高一貫校に合格する!●(だいたいどこも難易度が高いので)

でもハッキリとしています。

 

大事なことは「具体的でハッキリとした目標」です。

それがあれば、そのために必要な事が分かってきます。

 

2 目標達成のために必要な事(構成要素)を量と質でハッキリさせる

目標達成のための構成要素を分解。これとこれとこれがこの

レベルでできていれば目標達成は可能、というのを明らかにする。

 

中学受験の場合、これもある程度ハッキリしています。

志望校の合格最低点を上回る

という事ですね。

 

ほとんどの学校で、試験問題の70%以上できていれば合格と

なります。もちろん、ここの学校の詳細を確認する必要はありますが。

 

いずれにせよ、

「過去問を解いて合格最低点以上、できれば70%以上正解できるようにする」

という事になります。

 

もちろん大事なのは、

「どうやって志望校の過去問を70%以上できるようにするか」

です。

 

受験勉強の場合、ある程度「範囲」が決まっていますので、4教科の

範囲と以下のどのレベルで付き合う事ができるかで偏差値はほぼ決まります。

(以下の偏差値は「四谷大塚の偏差値」と理解してください。中学受験の偏差値

はいわゆる高校受験や大学受験よりも母数が少ないので「10低くなる」のが基本です)

受験勉強の範囲と「知り合い」「友達」「親友」で偏差値が分かる!

1)知り合う:最低限サラッと流す(偏差値30以下~45)

2)友達になる:基本問題を解けるようにする(偏差値45~55)

3)親友になる:応用問題も溶けるようにする(偏差値55~65以上)

 

となると、まずはそれぞれの教科や範囲において、自分が

どこにいるのかを知る事が大事です。その時に「偏差値」という

のは分かりやすい指標となります。

 

その上で、「知り合い」になれていないなら、まずは自己紹介から

ですね。テキストを丁寧に読む、あるいは基本事項をきちんと理解

していくことからです。

 

「知り合い」にはなっていると言えるなら、基本問題を何度も解く

事で、基本を完璧にして「友達!」と言えるようにはなりましょう。

 

受験勉強と「親友」になれるのは上位10%以内です。

そのためには、応用問題を「分かった上で」何度も解く事が求められます。

 

人間も一緒ですが、知り合いには簡単になれても、親友にはなかなかなれませんよね。

口で言う人はたくさんいますが・・・。

 

まとめると、受験勉強上の構成要素は、大きく以下4つになります。

●「勉強」ができるようになる構成要素●

①基本を知っていく(インプット)

②基本問題を解く(アウトプット)→基本を完璧にする

③応用問題を解く

④①~③を繰り返す

 

これをしつこくできればほぼ「勉強」はできるようになります。

まあ、「知っていく」分かりやすさやテクニックなんかも大事ですが。

■目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる■

1 目標・夢をできるだけ具体的にハッキリとさせる

2 目標達成のために必要な事(構成要素)を量と質でハッキリさせる

3 「2」の構成要素に優先順位をつける

4 「3」の優先順位に従って、時間配分等の計画を立てる

5 とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

3 「2」の構成要素に優先順位をつける

さて、さらに大事なのは上記の各構成要素に優先順位をつける事です。

「全部頑張る」は「全部頑張らない」と同じです。

なぜなら時間は有限だからです。

それこそ「頭良く勉強」しないといけません。

 

①基本を知っていく(インプット)

②基本問題を解く(アウトプット)→基本を完璧にする

③応用問題を解く

④①~③を繰り返す

 

今自分がいる場所(偏差値)次第ではありますが、上記の4点で、どの段階

にいても大事なのは、

 

基本問題を解く(アウトプット)→基本を完璧にする

 

これが完璧かどうかで、その後の伸びが全く変わってきます。

大事なのは「分かっているかどうか」です。

人に分かりやすく説明できれば大丈夫ですね。

 

良くありがちなのが、「あいまいな状態で理解している」事

です。おそらく偏差値40~55くらいの子のほとんどがそうです。

 

その場合、

基本問題を解く(アウトプット)→基本を完璧にする

事がよりいっそう効果的です。

 

逆に、まだ基本が分かっていない場合、応用問題を解いてもほとんど

意味はありませんし、基本がある程度完璧になっているのであれば、

基本問題を解いても伸びはありません。

 

自分が今どの段階にいるかを正確に把握し、

適度な負荷をかける事が大事です。

 

例えば、

「四谷大塚で4教科の偏差値60を目指す」

という目標であれば、現在の位置が偏差値40なのと、偏差値50なのと、

偏差値55なのでは、やるべき優先順位は微妙に違います。

もちろん、各教科の状況によっても違います。

■目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる■

1 目標・夢をできるだけ具体的にハッキリとさせる

2 目標達成のために必要な事(構成要素)を量と質でハッキリさせる

3 「2」の構成要素に優先順位をつける

4 「3」の優先順位に従って、時間配分等の計画を立てる

5 とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

 

4 「3」の優先順位に従って、時間配分等の計画を立てる

優先順位に基づき時間・お金などの資源(リソース)をうまく配分し、

行動計画をたてましょう。

例えば、

●日本史の基本事項のアウトプットを鎌倉時代まで今週末までにやろう●

とか、

●漢字の問題集を毎日1p、一ヶ月やろう●

とか、

●算数の「場合の数」と1週間以内に「友達」になろう●

などですね。

 

そして、大事な事は、「計画」も負荷をかけつつ、不可能ではない質と量に

する事です。

また、いっときの「やる気」(モチベーション)に頼らずとも継続できるよ

うな環境を作ることもかなり大事です。

 

はい、基本的な準備はすべてできました。

■目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる■

1 目標・夢をできるだけ具体的にハッキリとさせる

2 目標達成のために必要な事(構成要素)を量と質でハッキリさせる

3 「2」の構成要素に優先順位をつける

4 「3」の優先順位に従って、時間配分等の計画を立てる

5 とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

 

5 とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

1~4がきちんとしたら、あとは「やる」ことです。

ここは根性です。

 

 

(1~4がしっかりした上で)

とにかくやる!

 

ただし、意思の力だけに頼ってやろうとしてもなかなかうまくいきません。

ある程度の意志の力は必要ですが、

意志の力だけで継続・完遂できる人は少数

です。

 

意思を持つということは、意識的に行動するということです。

 

いわば、「よしやろう!」とその都度パワー・エネルギーを

使っているわけです。

 

人間のエネルギーには限界がありますから、どこかで続かなく

なるパターンが多いです。

 

自分の好きなこと(ゲームをする、マンガを読む等)であれば、

「よしやろう!」と思わなくても無意識に始めますよね?

 

ですので、

 

始める環境を常に整えておく

 

というのは、実は極めて大事なことです。

 

学校は勉強をする

 

「環境」がすでにある

 

わけです。

 

よしやろう! と思わなくても、行けばやらざるをえない

ですよね?

 

例えば、「朝、勉強をしよう」というのであれば、夜寝る前に、

次の日の朝の環境を整えておく事をルーティン(日々の日課・決まった

行動)にしておくだけで違います。

 

とにかく、

 

自分の意思が求められる要素を可能な限り少なくしておく

 

というのは非常に大事なことです。

 

もちろん、無意識にできるようになった時こそ、

 

大事な部分を意思を持ってやるべき

 

だと思います。

 

とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

 

目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる―まとめ

■目標を達成する科学的方法を5段階でまとめる■

1 目標・夢をできるだけ具体的にハッキリとさせる

2 目標達成のために必要な事(構成要素)を量と質でハッキリさせる

3 「2」の構成要素に優先順位をつける

4 「3」の優先順位に従って、時間配分等の計画を立てる

5 とにかく「やる」!!!(ただし「継続できるように」やるのが大事)

 

1~4を踏まえた「5」の「やる!」には根性が大事ですが、

1~4をすっ飛ばして「とにかくやれ!」というのはただの根性論でしか

ありません。小学生にそれは無理ですし、むしろマイナスです

 

ただし、1~4を踏まえた上でやったら?

ほぼ100%成績は伸びます。

偏差値もほぼ100%上がります。

 

理由?これまでの経験上100%です。

ほとんどの人は、上記のような戦略・戦術を持ってやれていません。

また、そもそも「やる」子は少ないです。

 

1~4が多少薄ぼんやりとしていても、それでも「やる」事だけで

差が付きます。

 

やるのであればやりましょう。

やらないなら、小学生は遊んでいていいんですよ。いやほんとに。

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