
中学受験に塾なしで挑戦する場合、
「教材」
は重要です。
さきにまとめの表を書きます。
1 中学受験の基礎を作っていくための教材
●国語『SAPI×漢』
●算数『100マス計算』
●理科『理科コアプラス』
●社会『社会コアプラス』
2 中学受験の基礎を固めていくための教材(四谷大塚偏差値~50まで)
●国語『SAPI×漢』声の教育社の過去問 『中学入試 国語 塾技100』
●算数『算数塾技100』『首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題 算数』
●理科「塾技」『理科コアプラス』『首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題 理科』
●社会社会の記事一覧 『社会コアプラス』『首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題 社会』
3 中学受験の応用をできるようにしていく教材(四谷大塚偏差値50~)
●国語 志望校に合わせて過去問 『中学入試 国語 塾技100』
●算数 『算数塾技100』 志望校に合わせて過去問
●社会 『中学入試 最高水準問題集』『社会コアプラス』 志望校に合わせて過去問
以下で詳細を解説していきます。
中学受験で一番大事なポイント(ゴール)を確認
何事もそうですが、ゴールを確認して、そこに到達するために
逆算して積み上げていくのが基本となります。
中学受験のゴールは、
【志望校の合格最低点を上回る学力をつける】
ことです。それ以外は些事です。
もちろん、「その後の人生の経験として」等々のエクスキューズは
可能ですが、志望校に合格することが最も大事です。
そのためには、無駄な事をしないのも重要な事です。
効率よく学力を上げていくためには、うまく教材を使う必要があります。
その前提で以下では、
「中学受験+塾なし+教材」
について、実戦的・実践的な話をしていきます。
(この記事は「私立中学」「国立中学」の入試を前提とした内容です。
都立中高一貫や公立中高一貫の「適性検査」用ではありません)
自分の立ち位置の把握から
一口に、
中学受験を塾なしでやる場合の教材はこれ!
と言っても、個々の子の状況によって「これ!」の内容は変わります。
自分の立ち位置の把握をする事がまずは大事です。
・4年生の10月でこれから本格的に中学受験を始める
・6年生の9月で時間はないけど残りの期間で中学受験をしてみたい
では、やはりやるべき事、使うべき教材は変わります。
状況を大きく3つに分けて考えてみたいと思います。
1 中学受験の基礎を作っていくための教材
2 中学受験の基礎を固めていくための教材(四谷大塚偏差値~50まで)
3 中学受験の応用をできるようにしていく教材(四谷大塚偏差値50~)
中学受験を塾なしでやる場合の教材:基礎作り編(国語・算数・理科・社会)
何事も基本が大事です。
本当に基本を徹底できれば、難関の入り口である「四谷大塚偏差値55」
近辺までは行けます。
基礎作り編:国語の教材
漢字は
『SAPI×漢 ー改訂版ー: SAPIXの漢字学習字典 (サピックスメソッド)』
を繰り返しましょう。
読解は、中学入試では「評論文」と「小説」があるという事を知り、
それらの解き方の違いについて何度か下記記事を読んでください。
国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き―
物語(小説)文の解き方は「心情」/youtube音声動画付き―
実際の問題を読むのは、基礎を作る段階ではまだやらずに、他の教科に時間を
割いても良いかもしれません。
2023年11月に発売された、
は、著者は理科や算数の「塾技」とは別ですが、同じシリーズだけあって、
とてもよくできています。
(関連記事)
基礎作り編:算数の教材
まずは下記記事を読んでください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
基礎を作る段階では、それこそ「100マス計算」だけでも良いです。
算数の難しい問題を解いていくと分かりますが、
ほとんどの難問で、足し算・引き算・掛け算・割り算を
正確に・速くできることが求められます。
やれば分かりますが、
足し算・引き算・掛け算・割り算を正確に速くできること
は意外と難易度が高いです。
しかも、「大量に、決まった時間内で解く」となるとかなり
難しい事です。
「算数の基本」は「四則演算」(足し算・引き算・掛け算・割り算)
です。
基本的な四則演算を(ほぼ)100%の確率で、かなりのスピードで解ける
ようになって初めて、中学受験の算数の応用問題や難問を解けるようになります。
「100マス計算」
基礎作り編:理科・社会の教材
理科と社会は
基本を繰り返す+問題を解く→大枠から詳細へとレベルを上げていく
これがやり方です。
そのための教材としては、基礎を作っていく段階では、教科書的な
ものは何でも良いと思います。
ただし、それを「受験的に詰めていく」のは基本を作る段階から大事です。
を使ってください。
一問一答式のコアプラスで、基本事項を頭に叩き込んでいくのがスタート
です。
【教科書を読む→コアプラスでそこの単元を繰り返す】
この流れです。
以上が下記の「1」になります。
1 中学受験の基礎を作っていくための教材
2 中学受験の基礎を固めていくための教材(四谷大塚偏差値~50まで)
3 中学受験の応用をできるようにしていく教材(四谷大塚偏差値50~)
以下「2」にいきます。
中学受験の基礎を固めていくための教材(四谷大塚偏差値~50まで)
基礎固め、これが一番大事かもしれません。
ここを完ぺきにやると、難関の入り口である「四谷大塚偏差値55」
近辺までは行けます。
基礎固め編:国語の教材
漢字は
『SAPI×漢 ー改訂版ー: SAPIXの漢字学習字典 (サピックスメソッド)』
を最後まで何度も繰り返しましょう。
「できなかったものはその場で5回書く」
これを繰り返すだけです。気合と根性でいけるのが漢字です。
2023年11月に発売された、
は、著者は理科や算数の「塾技」とは別ですが、同じシリーズだけあって、
とてもよくできています。
読解は、以下の記事を複数回読んでいる前提で問題を解いていきます。
国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き―
物語(小説)文の解き方は「心情」/youtube音声動画付き―
自分の実力に合わせて、四谷大塚偏差値の低い学校の過去問から始めてください。
「銀本」と言われる本にかなりの学校の過去問が入っています。
ただし、難易度が低い学校が少な目かもしれませんので、その辺りは、
で補うなどしてください。
基礎を固めるためには、
・やり方(論理と心情)を理解して
・大量に解く
これが一番効果的です。
塾なしで中学受験をするのであれば、逆に通塾の時間はかかりません
ので、5年生なら毎日「大問1つ+漢字」、6年生なら毎日「どこかの学校を
1年分」やる事もできます。
国語に関しては、この2記事を読んだら、教材は「過去問」をいきなりやりましょう。
国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き―
物語(小説)文の解き方は「心情」/youtube音声動画付き―
ただし、大事なのは、「自分の実力相応」の学校のものをやり、そのレベルを徐々に
上げていく事です。どこまで上げられるかは、あなた次第です。
また、「漢字」は
『SAPI×漢 ー改訂版ー: SAPIXの漢字学習字典 (サピックスメソッド)』
ではなくとも、「銀本」の学校を全部やれば、それで十分とも言えます。
(関連記事)
基礎固め編:算数の教材
算数は計算を「正確」に「速く」できるようになったら、
使うべき教材は
『算数塾技100』
です。
この「塾技」は教材として非常によくできていて、ほぼ全単元の
ポイント・コツが見事にまとまっています。
別冊解答の解説もとても良いです。
これを複数回繰り返して、完璧にしたら、開成だろうが灘だろうが、
合格点になります。本当です。
そのかわり、最初は「む、むずい・・・」と思うかもしれません。
ですので、1単元ずつ(100あります)、じっくりと何度も読んで
ください。
また、例題が、A、B、Cのレベルに分けられていますので、最初は
AとBのみに(もしくはAだけ)した方が良いかもしれません。
とにかく、塾なし+中学受験の算数の教材としては
『算数塾技100』
をやりましょう。
基礎を固める問題集としては、
が良いです。
基礎を固めるという意味では、四谷大塚偏差値40前後の学校の過去問を
やっていくのも良いと思います。その場合の教材は「銀本」です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
基礎固め編:理科の教材は「塾技」と「コアプラス」
理科も塾なし+中学受験の教材は「塾技」です。
この「塾技」は理科も教材として非常によくできていて、ほぼ全単元の
ポイント・コツが見事にまとまっています。
これを複数回繰り返して、完璧にしたら、開成だろうが灘だろうが、
合格点になります。本当です。
そのかわり、最初は「む、むずい・・・」と思うかもしれません。
ですので、1単元ずつ(100あります)、じっくりと何度も読んで
ください。
また、例題が、A、B、Cのレベルに分けられていますので、最初は
AとBのみに(もしくはAだけ)した方が良いかもしれません。
同時に、
サピックスの『理科コアプラス』
を必ず使ってください。
だけで良いです。
基礎を固める問題集としては、
が良いです。
基礎固め編:社会の教材
社会は「地理」「歴史」「公民」「時事問題」とあります。
教材も色々ありますが、算数や理科の「塾技」的なものは
ないです。
僕のブログは、すべての分野をもうらしているので、もしよろしければ
ご利用ください。
126記事あります。うちの子(2022年に中学受験をして全勝)は、このブログ
で勉強しました。
教科書的なものとしては、四谷大塚の「予習シリーズ」を使ってもいいかも
しれません。
教科書の確認、定着のための教材には必ず
『社会コアプラス』
を使ってください。
基礎を固めるための問題集としては、
が良いです。
以上が下記の「2」になります。
1 中学受験の基礎を作っていくための教材
2 中学受験の基礎を固めていくための教材(四谷大塚偏差値~50まで)
3 中学受験の応用をできるようにしていく教材(四谷大塚偏差値50~)
以下「3」にいきます。
中学受験の応用をできるようにしていく教材(四谷大塚偏差値50~)
四谷大塚偏差値50以上~は完全に「受験」です。
応用をできるようにしていく教材:国語
国語の読解力を「応用」レベルで上げるには、過去問を
解きまくるのが一番です。
2023年11月に発売された、
は、著者は理科や算数の「塾技」とは別ですが、同じシリーズだけあって、
とてもよくできています。
その途中・途中で以下の記事に戻ってもらえると良いかと思います。
国語の解き方は「論理」「筋道」(評論文、説明文)/youtube音声動画付き―
物語(小説)文の解き方は「心情」/youtube音声動画付き―
志望校に合わせて過去問を解いてください。
2023年度受験用 中学入学試験問題集 国語編 男子・共学校
2023年度受験用 中学入学試験問題集 国語編 女子・共学校
応用をできるようにしていく教材:算数
算数の教材は
『算数塾技100』
一択です。
これを何度も何度も繰り返しましょう。
「塾技」は、例題が、A、B、Cのレベルに分けられていますので、
「応用」レベルとしては「B」までできるようにしましょう。
四谷大塚偏差値60以上の最難関を目指す場合は、「C」まで
できる必要があります。
逆にそこまでを目指さないのであれば、「C」の問題はやる
必要がありません。
「塾技」は参考書+問題集という内容なので、問題演習には、
過去問を使ってください。
自分のレベルに合わせて、持ち偏差値より少し上の学校を
やるのが良いです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を完璧に→「100マス計算」
1-1 正確に
2-2 速く
2 基本の解法・パターン100程度をマスターする→「塾技」
3 基本問題を完璧にする・大量に解く→「中学受験問題」(非難関校)
4 中学受験問題等の難問を解く→「塾技」「難関校の中学受験問題」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
応用をできるようにしていく教材:理科
理科も「塾技」があるので、教材としてはこれで「応用」まで
いけます。
「塾技」は、例題が、A、B、Cのレベルに分けられていますので、
「応用」レベルとしては「B」までできるようにしましょう。
四谷大塚偏差値60以上の最難関を目指す場合は、「C」まで
できる必要があります。
逆にそこまでを目指さないのであれば、「C」の問題はやる
必要がありません。
「塾技」は参考書+問題集という内容なので、問題演習には、
過去問を使ってください。
自分のレベルに合わせて、持ち偏差値より少し上の学校を
やるのが良いです。
一問一答形式の
サピックスの『理科コアプラス』
これは最後まで使ってください。
これを真剣に何週したかで大きな差が出ます。本当です。
応用をできるようにしていく教材:社会
社会を応用レベルでできるようにするには、こちらの問題集が良いです。
また、一問一答形式の
『社会コアプラス』
これは最後まで使ってください。
これを真剣に何週したかで大きな差が出ます。本当です。
さらなる問題演習には、
過去問を使ってください。
自分のレベルに合わせて、持ち偏差値より少し上の学校を
やるのが良いです。
まとめ
1 中学受験の基礎を作っていくための教材
●国語『SAPI×漢』
●算数『100マス計算』
●理科『理科コアプラス』
●社会『社会コアプラス』
2 中学受験の基礎を固めていくための教材(四谷大塚偏差値~50まで)
●国語『SAPI×漢』声の教育社の過去問 『中学入試 国語 塾技100』
●算数『算数塾技100』『首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題 算数』
●理科「塾技」『理科コアプラス』『首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題 理科』
●社会社会の記事一覧 『社会コアプラス』『首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題 社会』
3 中学受験の応用をできるようにしていく教材(四谷大塚偏差値50~)
●国語 志望校に合わせて過去問 『中学入試 国語 塾技100』
●算数 『算数塾技100』 志望校に合わせて過去問
●社会 『中学入試 最高水準問題集』『社会コアプラス』 志望校に合わせて過去問
あとはやるだけです。
チャオ アミーゴ