「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。
1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③
7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧
9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨
高気圧は時計回りに風が吹き出す・低気圧は反時計回りに風が吹き込む
風の吹き方→高気圧から低気圧に向かってふく
高気圧は時計回りに風が吹き出す・低気圧は反時計回りに風が吹き込む。
画像出典『塾技100理科』p166
「低気圧」は上昇気流の結果、空気が薄くなった所という見方も
できます。「高気圧」は逆に、下降気流で空気の密度が濃くなった
所という見方もできます。
その結果、高気圧の所から空気が(時計回りに)ふきだして、低気圧
の所に(反時計回りに)空気がふきこみます。
ですので、風は高気圧から低気圧に向かってふくと言えます。
上空では、(低気圧の上空である)上昇気流から、(高気圧の上空である)
下降気流に風が吹きます。
【気圧】については下記「関連記事」をどうぞ。
風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
低気圧の付近で雨が降ったりくもりになる理由・仕組み
【「低気圧」=雨、天気が悪い】というイメージですよね?
これまで学習ポイント(高気圧は下降気流で風が吹き出す・低気圧は上昇気流
で風が吹き込む)をもとに、低気圧の付近でなぜ雨が降ったり、曇りに
なったりする事が多いのかを理科的にまとめました。
■低気圧で雨が降る仕組み■
(高気圧から)低気圧の中心に向かって風が吹く
↓
低気圧の中心で空気がぶつかって「上昇気流」ができる
↓
水蒸気も一緒に上昇する
↓
水蒸気が上空で冷やされて雲(水滴のかたまり)ができる
↓
水滴が集まって落下してくる、これが「雨」
周辺よりも気圧が低い「低気圧」の部分は空気が周囲より薄くなっています。
低気圧の周囲にある高気圧のところは、低気圧と比べて空気が濃くなっています。
そのため、高気圧の所の濃い空気は、空気が薄い低気圧の方へ移動しようとします。
これによって低気圧の方へ風が吹き込みます。
そうすると流れ込んだ空気同士がぶつかった後、上下にしか逃げる場所がなく、
下には地面があるので上向きの風(上昇気流)が発生します。
そして、空気中にはもともと、たくさんの水蒸気が存在しており、この水蒸気が
上昇気流にのって上空へと上がっていきます。
上空には冷たい空気があるので、上昇気流に乗った水蒸気は冷やされて水滴や
氷となり、この水滴の粒が集まったものが雲です。
この水滴や氷の粒同士がぶつかりあって大きくなると重くなるので、空気中に
浮かんでいることができなくなり雨や雪として降ってきます。
このため、天気図で低気圧があるとその中心では、曇りになったり、雨や雪が
降って天気が崩れるようになるのです。
「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。
1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③
7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧
9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨