「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。
1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③
7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧
9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨
偏西風
日本の天気に影響を与える4つの気団(高気圧) 画像出典:中学受験理科
地球の自転の影響で、日本の上空はいつも強い西からの風が吹きますが、
その風のことを「偏西風」(へんせいふう)と言います。
そして、その偏西風(強い西からの風)の影響で、前線は西から東
に移動します。ですので、(基本的に)日本の天気は西から東へと
変わっていきます(例:今日、大阪が雨なら、東京は翌日雨になる)。
気象衛星(ひまわり)の画像
日本の気象衛星の名前は「ひまわり」と言います。
地球の自転に合わせて周っているので、いつも同じ場所を観測できます。
下記のような画像が気象衛星「ひまわり」の画像です。
気象衛星ひまわりの画像は四季+梅雨(秋雨)の特徴は知って
おいた方が良いです。
夏(あまり雲がない) 冬(筋上の雲が大陸からかかる)
春と秋(高気圧・晴れと低気圧・雲が交互) 梅雨と秋雨:梅雨前線、秋雨前線が日本列島を覆う
日本の天気に影響を与える3つの気団(高気圧)
日本の天気に影響を与える4つの気団(高気圧) 画像出典:中学受験理科
気団=「ほぼ高気圧」と理解して良いかと思います。
(気団=気温や湿度がほぼ一様な空気のかたまり)
それぞれの季節にどの気団(高気圧)が強いかで、日本の天気の
特徴が決まります。揚子江気団は中学受験の理科では気にしないで良いでしょう。
●オホーツク海気団→梅雨・秋雨の時
●小笠原気団(太平洋気団)→梅雨・夏・秋雨
●シベリア気団→冬
■日本の天気(四季+梅雨)の特徴
●夏:南東の季節風(蒸し暑い)。南高北低の天気図(小笠原気団)
●冬:北西の季節風(日本海側大雪)。西高東低の気圧配置(シベリア気団)
●春・秋:天気が変わりやすい(揚子江気団とその他高気圧が交互に通過)
●梅雨(+秋雨):梅雨前線が停滞する。(オホーツク海気団vs小笠原気団)
夏:南東の季節風(蒸し暑い)。南高北低の天気図(小笠原気団)
画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/
日本の夏は、太平洋上の小笠原気団に覆われ、蒸し暑いです。
南東の湿った季節風が吹きます。晴天が続きますが、日射が
強いので、積乱雲が発生しやすく、雷雨になる事もあります。
(7月、8月、9月は台風が九州や本州に最も上陸する季節でもあります)
「南高北低」(南に高気圧、北に低気圧)の気圧配置になります。
また、夏は気象衛星(ひまわり)の画像には雲があまりないことが特徴です。
天気図は(冬に比べて)等圧線が少ないです。
「フェーン現象」(山を越えて吹く湿った空気をふくむ風が、
山を吹き降りる際に高温の乾いた風になり、局地的な空気の
乾燥や気温の上昇をもたらす現象)が起こるのも夏です。
冬:北西の季節風(日本海側大雪)。西高東低の気圧配置(シベリア気団)
画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/
日本の冬は、シベリア気団(高気圧)の影響で、北西の季節風が吹き、
日本海側に雪を降らせます。また太平洋側は晴れで乾燥します。
「西高東低」(西に高気圧、東に低気圧)の気圧配置になります。
気象衛星(ひまわり)の画像は筋上の雲が大陸からかかるが特徴です。
天気図は、「西高東低」+等圧線が縦(南北)に密集します。
春・秋:天気が変わりやすい(揚子江気団とその他高気圧が交互に通過)
日本の春と秋の天気の特徴は、変わりやすい事です。
「三寒四温」(さんかんしおん)という言葉は、もともとは「冬の言葉」
だったようですが、近年では「春先のコロコロと寒さ、温かさが変わる
天気」を指すようになっていますね。
春と秋に天気が変わりやすいのは、移動性の高気圧と温帯低気圧が交互
に通過するからです。
ですので、春と秋の天気図の特徴は高気圧と低気圧が交互にあります。
https://www.kousotu.com/lect_earth/tenki.php
梅雨(+秋雨):梅雨前線が停滞する。(オホーツク海気団vs小笠原気団)
日本列島を南北に切るように停滞前線(梅雨前線)が東西に伸びます。
また、南に高気圧(小笠原高気圧)が張り出している事もあります。
オホーツク海気団(高気圧)と小笠原気団(高気圧)の間に、
梅雨(秋雨)前線があるというのが梅雨・秋雨の基本の形です。
まとめ
以上、
日本の天気(偏西風・気団・四季+梅雨):天気⑤―「中学受験+塾なし」の勉強法
でした。
「日本の天気+中学受験・理科」のポイントとしては、
各季節の気象上の特徴(どの高気圧か?日本海側太平洋側の違い・
気象衛星画像・天気図)をきちんと整理・分類できていれば
大丈夫でしょう。
「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。
1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①
3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③
7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦
8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧
9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨