「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。

1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①

2 高気圧と低気圧!低気圧ではなぜ雨が降る?天気②

3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③

4 前線と天気(温暖前線・寒冷前線・停滞前線)天気④

5 日本の天気(偏西風・気団・四季+梅雨):天気⑤

6 台風の中学受験必須ポイントは6つ!:天気⑥

7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦

8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧

9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨

   

「風」の基本

風→空気の流れ

風の吹き方→高気圧から低気圧に向かってふく

同じ場所でも、風が吹くときと吹かない時がありますよね?

「今日は風が強いな?」的な。

それは、2地点の気圧の差がある時に風が発生するからです。

気圧の差があまりなければ風も吹かないという事になりますね。

では「気圧」とは?

 

「気圧」とは?

気圧とは空気による圧力の事です。

「単位はhPa:ヘクトパスカル」

山の上や標高の高い都市など(中米メキシコの首都「メキシコシティー」は標高2240m、

南米エクアドルの首都「キト」は標高2850m、南米ボリビアの首都ラパスは標高3593m)

は「(地上に比べて)空気が薄い」と言われますよね?それは気圧が小さいからです。

(お菓子の袋を高い山に持って行くと、袋の中の気圧の方が高くなるので、袋が膨れます)

画像出典:http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/kiatsu1.html

「高気圧」というのは空気が詰まっているイメージです。

「低気圧」は空気が薄いイメージです。

(「高気圧」と「低気圧」については別の記事で解説します)

なお、「1気圧」は「1013hPa(ヘクトパスカル)」(約1kg重/c㎡)です。

そして、空気は気圧が高いところ(高気圧)から気圧が薄いところへ向かって

動きます(密度を均一にしようとします)。

その結果、風は高気圧から低気圧に向かってふくことになります。

 

「海風」と「陸風」の仕組み―「風の吹き方」のポイント

「風は高気圧から低気圧に向かってふく」のですが、2地点で温度差が

ある場合についても知っておく必要があります。

海沿いで吹く風は、晴れた日は

「昼は海風(海から陸へ)」「夜は陸風(陸から海へ)」

なのですが、その理屈をきちんと理解しましょう。

 

昼は海風(海から陸へ)の仕組み・理屈

画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/

1 暖かい空気は上に、冷たい空気は下に

 (熱気球をイメージしてください)

2 昼間は陸の方が(海より)温まりやすい

3 (1の理由から)陸の空気が上に向かう

4 陸の地表付近で気圧が下がる

5 (相対的に)気圧の高い海から陸へ風が吹く(海風)

温まりやすい順番は(基本的に)「固体>液体>気体」です。理由は、密度が

濃いからと考えておきましょう。陸の方が海よりはやく暖かくなります。(2)

次に、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に(1)というのも自然法則として大事です。

(温まると密度が下がり結果として上に行きます)

という事で、晴れた日の昼間、陸の空気は上空に向かいます(3)。

その結果、陸の地表付近は気圧が低くなります(4)。そして、晴れた

日の昼間は、海から陸に向かって海風が吹く(5)という事になります。

画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/

 

夜は陸風(陸から海へ)の仕組み

画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/

晴れた日の夜は、陸から海に向かって風が吹きます。

「陸風」の理屈・仕組みは「海風」の逆です。

1 暖かい空気は上に、冷たい空気は下に

 (熱気球をイメージしてください)

2 夜間は陸の方が(海より)冷めやすい/海はなかなか冷めない

3 (1の理由から)海の空気が上に向かう

4 海面の気圧が下がる

5 (相対的に)気圧の高い陸から海へ風が吹く(陸風)

画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/

 

なぎ(凪):朝凪、夕凪

朝と夕方に、陸と海上の気圧のバランスが同じになり、風がやむ

時間帯があります。それを「なぎ(凪)」と言います(朝凪、夕凪)。

 

季節風も同じ仕組みで説明できる

夏と冬に日本に吹く季節風も「海風」「陸風」で説明可能です。

●夏:(太平洋高気圧により)太平洋→大陸に南東の季節風

●冬:ユーラシア大陸→太平洋に北西の季節風

画像出典:https://exam.fukuumedia.com/rika2-51/

仕組み・理屈は「海風・陸風」と同じです。

夏は陸(ユーラシア大陸)が海(太平洋)より暖かくなりやすいので、

気圧が下がり、結果として南東の季節風が吹く。

冬は、冷めにくい海(太平洋)で上昇気流が生じ、大陸側が相対的に

気圧が高くなり、北西の季節風が吹く。

   

「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。

1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①

2 高気圧と低気圧!低気圧ではなぜ雨が降る?天気②

3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③

4 前線と天気(温暖前線・寒冷前線・停滞前線)天気④

5 日本の天気(偏西風・気団・四季+梅雨):天気⑤

6 台風の中学受験必須ポイントは6つ!:天気⑥

7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦

8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧

9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨