「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。

1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①

2 高気圧と低気圧!低気圧ではなぜ雨が降る?天気②

3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③

4 前線と天気(温暖前線・寒冷前線・停滞前線)天気④

5 日本の天気(偏西風・気団・四季+梅雨):天気⑤

6 台風の中学受験必須ポイントは6つ!:天気⑥

7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦

8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧

9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨

  

 

台風とは?

台風の定義は以下です。

●熱帯地方で発生した低気圧(熱帯低気圧)

●最大風速が17.2m/秒以上

上記の条件を同時に満たしていると「台風」です。

中心付近の最大風速が弱まると(17.2m/秒未満になる)、

「台風」から格下げされて「熱帯低気圧」に戻ったり「温帯低気圧」

になったりします(両者の違いは「前線」の有無。温帯低気圧は前線有)。

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熱帯地方」とは?

「赤道を中心に北回帰線(北緯23度26分22秒)と

南回帰線(南緯23度26分22秒)に挟まれた帯状の地域」

一年中暑くて雨が多いです。

夏の暑い夜のことを「熱帯夜」(ねったいや)って

言いますよね?熱帯の夜のように一晩中暑い事です。

「最低気温が25度以上の夜」が熱帯夜の定義です。

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台風の中学受験上のポイントは6つ

1 積乱雲(入道雲)が台風を形成する

2 台風の「うず」は反時計回り

3 台風は進路の右側が風が強い

4 台風の進路は小笠原気団の勢力で決まる

5 台風の「目」は、雨・風ともに(ほぼ)ない

6 台風来る→低気圧→吸い上げ効果で海面上昇→高潮

 

台風の中学受験必須ポイント6つをそれぞれ説明します。

 

1 積乱雲(入道雲)が台風を形成する

(関連記事)

雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③

積乱雲(せきらんうん):入道雲。せまい範囲に激しい雨

台風は8月に最も発生(日本列島への上陸は6月と9月)します。その理由は

海水温が最も高いのが8月で、水分が蒸発しやすいためです。

積乱雲 - Wikipedia

積乱雲の画像

 

2 台風の「うず」は反時計回り

台風の「うず」は反時計回りにできています。

台風は回転する向きが決まっているって知ってた? - NAVER まとめ

ただし台風のうずが反時計回りなのは「北半球」だからです。

南半球では時計回りになります。

理由は、地球の自転の影響です。北半球では低気圧に反時計回り

で空気が入り込みます。

ホントに南半球だと渦巻きは北半球と反対なの? | 日刊 ...

 

3 台風は進路の右側が風が強い

台風は進路の右側が風が強いです。

台風の周囲を渦卷く反時計回りの風の方向と、台風自体が進む方向と

が一致するため、台風の進路の右側では風や雨が強まります

右側は要注意!?台風に伴う雨と風の特徴 - ウェザーニュース

台風の進行方向右側の事を「危険半円」と言います。

 

4 台風の進路は小笠原気団の勢力で決まる:上陸は6月と9月・発生は8月

台風の進路は個々でバラバラですが時期によって傾向はあります。

そして、台風の進路の傾向を決めるのは小笠原気団(太平洋高気圧)です。

出典:https://www.chugakujuken.com/koushi_blog/sawada/20181022.html

図を見ると分かりますが、

日本列島に台風が上陸しやすいのは6月と9月ですね?

(「台風」が最も多く発生するのは8月です。日本列島に上陸しづらいだけです)

小笠原気団(太平洋高気圧)がまだそれほど強くない6月と、

やや弱くなりだす9月に、台風の力と小笠原気団(太平洋高気圧)

と偏西風のバランスがちょうど日本列島を通るような形になります。

7月と8月は、小笠原気団(太平洋高気圧)の力が強いので、

台風は日本列島より西に小笠原気団(太平洋高気圧)によって

押し出される形になる事が多いです。

*もちろん、7月と8月にも上陸する台風はあります。

 

5 台風の「目」は、雨・風ともに(ほぼ)ない

これは有名ですが、

「台風の「目」(中心付近)は、雨・風ともに(ほぼ)ない」

です。

台風の目の意味は大きさは?台風の目に入る晴れて無風・静かになる ...

台風の目の大きさは台風によって色々ですが、平均して40km~50km

程度が多いです。

「台風の「目」(中心付近)は、雨・風ともに(ほぼ)ない」

ので晴れる事もあります。

ただし、目の外は100%雨・風ですから、すぐに雨や風になる

わけですが・・・。

 

6 台風来る→低気圧→吸い上げ効果で海面上昇→高潮

台風来る→低気圧→吸い上げ効果で海面上昇→高潮

台風が来ると、ニュースなどで、「高潮に警戒」と良く言われますが、

その理屈は上記のとおりです。

気象庁 | 潮汐・海面水位の知識 高潮

画像出典:気象庁

 

まとめ

以上、

台風の中学受験必須ポイントは6つ!:天気⑥―「中学受験+塾なし」の勉強法

でした。

台風の定義

●熱帯地方で発生した低気圧(熱帯低気圧)

●最大風速が17.2m/秒以上

「台風」の中学受験上のポイント6つ

1 積乱雲(入道雲)が台風を形成する

2 台風の「うず」は反時計回り

3 台風は進路の右側が風が強い

4 台風の進路は小笠原気団の勢力で決まる

5 台風の「目」は、雨・風ともに(ほぼ)ない

6 台風来る→低気圧→吸い上げ効果で海面上昇→高潮

    

「天気関係」については以下の順番で読むと分かりやすいかもしれません。

1 風は高気圧から低気圧へ・気圧とは?・海風と陸風の仕組み:天気①

2 高気圧と低気圧!低気圧ではなぜ雨が降る?天気②

3 雲はなぜできる?そもそも「雲」って何?雲の種類(乱層雲+積乱雲!)天気③

4 前線と天気(温暖前線・寒冷前線・停滞前線)天気④

5 日本の天気(偏西風・気団・四季+梅雨):天気⑤

6 台風の中学受験必須ポイントは6つ!:天気⑥

7 エルニーニョ現象・フェーン現象・観天望気(天気のことわざ):天気⑦

8 気温と湿度(夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・百葉箱・地温):天気⑧

9 気温と湿度2:飽和水蒸気量・湿度の計り方(乾湿計):天気⑨