場合の数①樹形図を使うパターン

場合の数②表を使うパターン

場合の数③順列の公式:A個からB個選んで並べる→Aから始め1つずつ数を減らしてB個掛け算

場合の数④組み合わせの公式:A個からB個選んで組み合わせる→①順列を計算②①をB個の並べ替え数で割る

場合の数⑤整数の数字作りのパターンは「0」に注意

場合の数⑥道順(最短経路問題)はこのテクニックで解ける!

場合の数⑦図形は「組み合わせ」の問題!

この記事は「場合の数+整数の数字作り」のパターンについてまとめます。

基本的には「順列」の一種となります(先に「順列」の記事を読んでください)。

★「場合の数+整数の数字作り」のパターン★

1)順列の問題として解く(「0」を含まない問題)

2)(「0」を含む問題は)一番上の位は「0」にならない事に注意!

3)「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

4)「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

 

「場合の数+整数の数字作り」のパターン1:「0」を含まない

問題)1,2,3,4の4枚のカードから3枚を取り出して3桁

の整数を作ると何通りの整数ができますか?

典型的な「場合の数+整数の数字作り」の問題です。「順列」を使います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

A個の異なるものから、異なるB個を選んで並べる順列の公式

●A×(A-1)×(A-2)×・・・・(A-B+1)通り●

(難しいので…以下でもOK)

【A個からB個選んで並べる→Aから始め1つずつ数を減らしてB個掛け算をする】

場合の数③順列の公式:A個からB個選んで並べる→Aから始め1つずつ数を減らしてB個掛け算

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

でしたね?

4×3×2=24 24通り。慣れたら樹形図なしでも良いですが、最初は書きましょう。

答え)24通り

★「場合の数+整数の数字作り」のパターン★

1)順列の問題として解く(「0」を含まない問題)

2)(「0」を含む問題は)一番上の位は「0」にならない事に注意!

3)「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

4)「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

「場合の数+整数の数字作り」のパターン2:(「0」を含む問題は)一番上の位は「0」にならない事に注意!

問題)0,1,2,3,4の5枚のカードから3枚を取り出して

3桁の数字を作る場合、何通りの方法がありますか?

「パターン1」と違うのは「0」が入っている事です。

「3桁の数字」なので、「0」が100の位(一番上の位)には来ません

樹形図を良く見てください。

1)100の位:「0」が使えませんので、1,2,3,4の4通り

       仮に100の位を「1」とします。

2)10の位:「0」使えます。0,2,3,4の4通り

      仮に10の位を「0」とします。

3)1の位:(1と0を既に使っているので)2,3,4の3通り

よって、4×4×3=48

答え)48通り

「0」が絡む「数字作り系の問題」は「一番上の位に「0」が来ない」のが

ポイントです。その上で樹形図を作ればそれほど難しくないのでは?

「式」としては、A×A×(A-1) 的なものになります。順列の基本は

A×(A-1)×(A-2)でしたよね?

★「場合の数+整数の数字作り」のパターン★

1)順列の問題として解く(「0」を含まない問題)

2)(「0」を含む問題は)一番上の位は「0」にならない事に注意!

3)「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

4)「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

    

「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

【「3」の倍数】は大丈夫ですよね?(まだの人は下記記事をどうぞ)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

倍数判定法(2,3,4,5,6,8,9,10,11,12)/算数・youtube音声動画付き

「3」の倍数はそれぞれの位の数字を全部足した数が「3」の倍数になる数字です。

12→1+2=

15→1+5=6

27→2+7=9

123→1+2+3=

1008→1+0+0+8=9

2481→2+4+8+1=15

4584→4+5+8+4=21

123456789→1+2+3+4+5+6+7+8+9=45

(「1+9」+「2+8」+「3+7」+「4+6」+「5」)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    

「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

問題)1,2,3,4、5の5枚のカードから3枚を取り出して3桁

の整数を作る時、3の倍数は何通りできますか?

「3」の倍数ですから、「百の位+十の位+一の位=3の倍数」です。

最も小さい数字は「123」です。あ、「6」なので3の倍数ですね?

最も大きい数字は「543」です。あ、「12」なので3の倍数ですね?

という事は、3つの数字の合計が「6」「9」「12」になるパターンです。

「6」:「123」の並べ替えなので、3×2×1=6通り(123、132、213、231、312、321)

「9」:「135」の並び替えなので3×2×1=6通り

   :「234」も【9】になる。3×2×1=6通り

「12」:「345」の並び替えなので3×2×1=6通り

6×4=24 答え)24通り

「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

★「場合の数+整数の数字作り」のパターン★

1)順列の問題として解く(「0」を含まない問題)

2)(「0」を含む問題は)一番上の位は「0」にならない事に注意!

3)「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

4)「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

    

「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

問題)昭和学院秀英中学

0,1,2,3,4の5枚のカードから3枚を取り出して3桁

の整数を作る時、

(1)全部で何通り作れますか?

(2)偶数は何通りできますか?

(1)について、「0」が入ってますので、

4×4×3=48

答え)48通り

(2)偶数は何個ですか?

「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

【偶数】という事は「一の位が偶数」という事です。

0か2か4ですね?

樹形図に一の位から決めるのが基本です

ただし、この問題では「0」がありますので、百の位には「0」が

使えない事を見落としてはいけませんよ

ですので、この問題は、

●「1の位が0の時」と「1の位が2と4の時」の場合に分けましょう●

「1の位が0の時」は12通り

百   十   一

        0

百   十     一

   1~4     0

百               十     一

0と十の位以外の3つ     1~4     0

「3」         「4」     「1」

3×4×1=12 12通り

 

「1の位が2と4の時」は9通り×2=18通り

(一の位を2でやります)

百   十   一

        2

百     十    一

1,3,4       2

百          十         一

1,3,4   2と百の位以外の3つ     2

3×3×1=9

先に100の位を出してしまった方が楽です。もちろん、

樹形図に丁寧に書いた方が安心かもしれません。

答え)30通り

答え)(1)48通り(2)30通り

 

場合の数⑤整数の数字作りのパターンの中学受験問題等

問題)洛南中学

1,2,3,4の4枚のカードのうち、3枚のカードを並べて3桁の数字を作ります。

作る事のできる数のうち6の倍数になるのは全部で□個あります。

1)「6」の倍数なので、「2の倍数かつ3の倍数」ですね?

  2の倍数は偶数なので1の位で分かります。3の倍数かどうかは3つの位を全部足します。

倍数判定法(2,3,4,5,6,8,9,10,11,12)/算数・youtube音声動画付き

2)2の倍数で小さいものは、124、132辺りです。132が6の倍数ですね

 6の倍数になる一番小さい数字が132です。3つの数字を足すと「6」

3)偶数で一番大きいのは、432です。3つの数字を足すと「9」なので、6の倍数ですね。

 という事は、3つの数字を足して「6」「9」になる+偶数が条件に合致します。

132の並び替えは「123、132、213、231、312、321」の6通り。偶数は2通り。

432の並び替えは「432、423、324342、234、243」の6通り。偶数は4通り。

足すと6通り

答え)6

「2の倍数」はすぐに分かるので、「3の倍数になる偶数末尾の組み合わせ」を

先に考えて(132、432)その並び替えに何個偶数があるかを考えると速く解ける

かもしれません。

 

まとめ

★「場合の数+整数の数字作り」のパターン★

1)順列の問題として解く(「0」を含まない問題)

2)(「0」を含む問題は)一番上の位は「0」にならない事に注意!

3)「「3」の倍数」系の問題:各位の数の和が「3」又は「9」の倍数になるようにする

4)「偶数・奇数」「5or10の倍数」系の問題:1の位をまず決める

場合の数①樹形図を使うパターン

場合の数②表を使うパターン

場合の数③順列の公式:A個からB個選んで並べる→Aから始め1つずつ数を減らしてB個掛け算

場合の数④組み合わせの公式:A個からB個選んで組み合わせる→①順列を計算②①をB個の並べ替え数で割る

場合の数⑤整数の数字作りのパターンは「0」に注意

場合の数⑥道順(最短経路問題)はこのテクニックで解ける!

場合の数⑦図形は「組み合わせ」の問題!